痛風の治療に用いる薬1〜発作が起きたとき
インドメタシンなどの非ステロイド抗炎症薬を用います。
他に、ナパノール、アルボ、ナイキサンなどの非ステロイド抗炎症薬があります。
痛風発作が起きたときに炎症を抑えるためにこれらの薬が用いられます。
これらの薬は、発作が起きたときに痛みを抑えるために用いるもので、痛風の直接の原因である、尿酸値のコントロールはできませんので、根本的な治療にはなりません。
ですが、痛風発作は多くの場合激痛を伴うので、痛風の治療の過程においては、こういった薬は必須ともいえるでしょう。
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痛風の治療に用いる薬2〜発作の前兆時
コルヒチンを用います。
コルチヒンは痛風発作の前兆があったときに服用します。
この薬は発作の発生を抑える働きがあります。効果は臨床実験において非常に高い信頼性を得ています。
薬を服用することで、発作を回避することが出来るという非常に優れた薬です。
痛風発作は、体内の尿酸が結晶化し、関節などに沈着したものを白血球が「からだの異物」とみなして攻撃して、炎症を起こすことにより発症します。
コルチヒンは、この白血球が尿酸ナトリウムを攻撃するのを妨害して、関節炎を起こさないようにしてくれるという働きがあります。
この薬の服用で、痛風の発作を著しく低下させることが可能ですが、多様は禁物です。
コルチヒンには、下痢や、嘔吐、腹痛などの副作用があります。
コルチヒンの多用での死亡例もありますので、服用には注意が必要です。
痛風の治療に用いる薬3〜尿酸値を減らす
痛風発作の原因である高尿酸血症になる原因としては、体内の尿酸が一定以上産出される「産生過剰型」と腎機能の低下により、尿酸の排泄がうまくできない「排泄機能低下型」、両方が原因の「混合型」があります。
尿酸値のコントロールには、それぞれの原因に合った薬を服用します。
・産生過剰型
産生過剰型の場合は尿酸産生阻害薬(アロプリノール)を服用します。
アロプリノールはプリン代謝で尿酸が合成されるのを阻害する働きがあるため、これにより尿酸の合成が抑制されて尿酸発生量を減少させます。
・排泄機能低下型
排泄機能低下型の場合尿酸排泄促進薬(ユリノーム)を服用します。
ユリノームは腎尿細管での尿酸の再吸収をお抑制し尿酸の排泄を促進する働きがあります。
この作用により、尿中の尿酸量は増加する代わりに血中に吸収される尿酸量が減る訳です。
混合型の場合は上記2つの薬を併用して治療していきます。
いづれの薬も、過度の服用は厳禁ですので、医師の指示に従って、適切な服用を心がけましょう。